Cris tales レビュー
78/100
カートゥーン調のグラフィックが美しいJRPG。(コロンビア産)
画面を3分割にして表示される過去/現在/未来の街並みはいい感じ。
タイムマジックによる独自のターン制バトル・主人公の行動により分岐するストーリーも売りっぽく書かれているんだけど....
<戦闘>
ターン制RPGなのだが、無駄に攻撃/被攻撃時にQTEが求められ、その上タイミングが非常に分かり辛い。個人的に狭義のRPGにアクション要素が入ったARPG自体が嫌い。アクションにRPG要素の入ったARPGは好きなんだが。
また、タイムマジックによる戦闘は空気。チュートリアルが山場と言ってもいい。チュートリアルの時点では期待できただけに残念。タイムマジックの種類が少ない・覚えるの遅い(大半がレベル的に終盤~)・覚えても微妙という悲しみ。ほぼフィールドギミック要員....
あと、強力な片側全体攻撃持ちのデジモン主人公っぽい奴が異様に強いので、戦闘バランスも微妙な感じ。全体攻撃を習得すると、微妙に高いエンカ率も気にならなくなるから悪くないのかもしれないが大味すぎてやっぱり微妙。
<ストーリー>
大筋は仲間と出会いながら悪そうな奴をやっつける旅する王道。
選択肢によって分岐があるが、街ごとのサイドクエストを全て達成した際の選択肢が正解なのが個人的には好きじゃない。チュートリアルでは選択云々言ってたのに...
それより不満なのが、過去や未来に行くのはマティアス(蛙)だけで、イベント時以外にNPCと会話できないこと。自分はNPCの会話見るのが割と好きなので非常に残念だった。やっぱり、寂れた街のNPCとか話しかけたいよね。
あと、翻訳に関しては微妙なクオリティだが、基本的には通じる。たまに怪しいけど。Zasは翻訳がおかしいのか元の言動がおかしいのかが分からない。
Zasの戦闘モーション(回避)は割と好きなんだけどなあ....性能もアレだけど....
このゲームの良いところと言ったらアートワークだろう。その他の部分は物足りない感じ。雰囲気重視ならやっぱり過去と未来のNPCとの会話が欲しかったなあ。折角、設定あるんだから。